旅行・美術・お花が大好き♪ブログ

旅行は基本的に個人旅行です。好きな物を好きなだけ見ていたいから❤美術はアンティーク調が好きです。西洋も東洋どちらも。歴史も好きなので、取り上げるかも♪お花も大好きなので、野草もバラも可愛い❤と思ったものを取り上げていきます。ちなみにバラは6株、育ててます

ボルゲーゼ美術館 プロセルピナの略奪

アポロンとダプネの神話を載せたので

もう一つのプロセルピナの略奪の神話を

ご紹介しようかと思います




ギリシア神話が典拠となっているので

神の名前はローマ名でなくギリシア名で記します




美しいニュッサの野で

(シシリィ島のエンナの野という説もある)

ある日ペルセフォネ(プロセルピナ)が

仲良しの少女たちと花を摘んで遊んでいた。

ペルセフォネ(プロセルピナ)は

豊穣の女神デメテル(ケレス)の娘で

とても美しかった。


ペルセフォネ(プロセルピナ)は一本の

素晴らしい花が咲いているのを見つけて

手折ろうとした瞬間、

大地が引き裂かれ、その間から

4頭の真っ黒い馬がひく戦車が目の前に現れた。

戦車には暗い厳かな顔をした男が座っていた。

男は素早く戦車から降りて

ペルセフォネ(プロセルピナ)を抱きかかえると

※ベルニーニの彫刻はこの瞬間を彫刻に刻んでます

戦車の中へ運び、4頭の馬に鞭をあて

サッと大地の割れ目の中へ姿を消してしまった

その途端、大地は元のように合わさってしまった


ペルセフォネ(プロセルピナ)と一緒に

花を摘んでいた少女たちは

ペルセフォネ(プロセルピナ)を探したが

見当たらない。

このことをペルセフォネ(プロセルピナ)の母

デメテル(ケレス)に話した。

デメテル(ケレス)は驚き悲しんで

娘のペルセフォネ(プロセルピナ)を探した

しかし誰一人としてペルセフォネ(プロセルピナ)

の行方を知る者はいなかった。


10日ほどたち、物知りのへカテに会ったので

娘のペルセフォネ(プロセルピナ)の行方を

知っているか尋ねた。

「はっきり見たわけではないが、確かに

ペルセフォネ(プロセルピナ)の声を聞きました

まるで誰かにさらわれていくみたいに

泣き叫んでいましたよ

どこへ行ったかは知りませんが」


デメテル(ケレス)は次にヘリオスに尋ねた

太陽の馬車を御して天を駆けているヘリオスならば

何か見ているかもしれないと思ったからだ

ヘリオスは知っていたので真実を教えた

ペルセフォネ(プロセルピナ)は

冥界の王ハデス(プルート)が自分の后にするため

に冥界に連れ去ったのだと。


このことを聞いたデメテル(ケレス)は

大変に怒った。

兄のハデス(プルート)に

ペルセフォネ(プロセルピナ)を攫っていくことを

許したのはゼウス(ユピテル)だったからだ。

(一説によると冥界の王ハデス(プルート)の

 后は冥界が暗く陰気なため誰も嫌がり

 ハデス(プルート)は弟のゼウス(ユピテル

 にどうにかならないか相談したとある

 ちなみに地下の国は素晴らしく富んでいるため

 「プルートン」富める者の意味、とも呼ばれる)


デメテル(ケレス)は誰とも口を聞かず

決して笑うことはなかった

すると大地も木も草も

豊穣の女神デメテル(ケレス)の悲しみを

自分の悲しみとして木は実をつけず

大地は芽を吹かず、枯れ果てた。


この様子をオリンポス山から見ていた

ゼウス(ユピテル)はこのままだと

生きとし生ける者全てが死んでしまうと怖れ

デメテル(ケレス)の悲しみと怒りをなだめるため

伝令の神ヘルメス(メリクリウス)を

冥界の王ハデス(プルート)の所へ遣わして

ペルセフォネ(プロセルピナ)を母親の

デメテル(ケレス)の所へ帰すよう命じた。


しかしハデス(プルート)は一計を案じ

ペルセフォネ(プロセルピナ)に帰す前に

ザクロの実を与えた。

お腹が空いていたペルセフォネ(プロセルピナ)は

3粒(または6粒とも)口に入れてしまった

ザクロは冥界の食べ物で口にした者は

冥界に属する者となるしきたりとなっており

そのためペルセフォネは口にしてしまった

3粒(または6粒)分の3ヶ月間(6ヶ月間)は

冥界に留まらねばならなくなった。


豊穣の女神デメテル(ケレス)は

娘が戻って来る間は大地に実りを与えるが

娘が冥界に留まる間は悲しみ、

大地は実らなくなったということだ。




この神話には季節の誕生について物語っています

ペルセフォネ(プロセルピナ)は一度地下へ

行くことから種の女神と大学で習いましたが

春の女神であるとも考えられているようです

またザクロの実を食べると

冥界の住人となってしまうというパターンは

「同じ釜の飯を食う」と言う言葉がある通り

その土地の産物を食べるとその土地の住人となる

考えが世界中にあるようです。

日本神話にもイザナミの命が黄泉の国(死者の国)

へ行った時、夫のイザナギの命が迎えに来る前に

「黄泉戸喫(よもつへぐい)」をしてしまい

黄泉の国の物を食べてしまったので

すんなり地上に帰ることができなかったことが

あります。
   

比較神話が好きなので、また機会があったら

載せたいと思います♪



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